部屋のような階段 | 朝霞市・志木市・新座市・和光市・練馬区・板橋区等の注文住宅

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部屋のような階段

T0#です。年末休暇を利用して愛媛県八幡浜市の日土小学校を見学してきました。現役で使われている学校建築なので、見学日が年3回だけ。思い立ったが吉日です。

訪問のきっかけは、手描き図面の美しい「階段空間の解体新書」という建築本に紹介されいたこと。設計は松村正恒。中校舎は1956年竣工、東校舎は1958年竣工。戦後の木造建築として初めて国の重要文化財に指定された建築です。教育委員会が作成したリーフレットもとても良いセンスです。

 

 

お目当ての階段。校庭に面した広く明るい窓。淡いグリーン色の壁や天井と無垢の木の段板。蹴上(けあげ・一段の高さ)は約12cm、踏面(ふみずら・一段の奥行き)は約33cm。登るとか下るとかの意識をさせない歩き心地はスロープに近い印象。階段空間をただの通路とせずに、子どもたちの生活空間としており、幾度の物語創造の舞台となったことでしょうか。思わず微笑んでしまう空間です。光を取り込む中庭に面しクラスター型に配置される教室。外部ステージというテラスは川面に突き出された浮遊空間。見どころも多数、年末にも関わらず多数の見学者。

 

 

 

中校舎の廊下。全面ガラスは柔らかく光を取り入れており、低い天井と相まって居心地のよい空間です。児童数100に満たない山間の小学校。昭和のモダニズム建築は、今でも現役の小学校として役目を果たしながら、静かに時間を流していました。

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