家族と暮らすマイホーム。
快適に過ごすためには日頃からのお手入れが大切です。
定期的にメンテナンスを行っているかどうかで、家の見た目はもちろん、耐久性も大きく変わります。
今回は住宅を長持ちさせるためのメンテナンスのポイントを紹介します。
住宅メンテナンスの時期や点検方法
メンテナンスのタイミングは?
住宅のメンテナンスをこまめに行うことで、劣化しすぎて手遅れになる前に対策を取ることができます。
例えば、外壁にヒビが少し入った程度なら、その部分を補修しておけば問題ありません。
しかし、そのまま長く放置しておくとヒビが大きくなってしまい、雨などで中の構造材まで水が染み込んでしまうことに。そうなると元に戻すには大掛かりな工事が必要です。
住宅の劣化を放っておけばおくほど、手間も費用もかかってしまうので、不具合が出てから修理するのではなく、日頃から点検してメンテナンスを行いましょう。日常では気が付きにくい劣化にもすぐに対処できます。
チェックする場所と劣化の見極め方
チェックする場所とポイントは次の通りです。
・外壁
雨や風に常にさらされるので、ほこりやゴミ、カビ、苔などの汚れが付きやすくなります。放置していると塗膜の劣化を進行させるので要注意。
・内装(壁紙)
湿気やカビなどによる壁紙の汚れは放置すると壁紙の汚れを引き起こします。また、経年劣化による壁紙の伸縮、隙間の目地材の劣化などで継ぎ目が目立ってくるので修繕しましょう。
・床(フローリング)
床に付いた傷やへこみは放置していると、次第に大きくなり床材の劣化を進行させます。また、水回りにビニル系床材を使用していると、劣化で剥がれやすくなり、そこから水が入り込んで床下の木材を腐らせることもありえます。
毎日できる場所別のお手入れ方法
毎日お手入することで住宅の劣化を遅らせて、長持ちさせることができます。場所別の簡単なお手入れ方法を知っておきましょう。
窓や玄関ドアのお手入れ
窓ガラスは基本的に窓掃除専用のワイパーで上から下に拭いて大まかな汚れを取り除きます。
落ちにくい汚れがある場合は固く絞った雑巾で拭いてください。
また、サッシの溝に汚れが溜まると開閉しづらくなるので、ハタキ、埃キャッチャーを使って拭き取りましょう。
玄関ドアの掃除は最初にハケなどでドアの埃を落としてから、重曹水で湿らせた雑巾で全体を拭き、その後水拭きして最後に乾いた雑巾で拭けば完了です。
室内のお手入れ
最初に掃除機などで床全体の埃を取り除きましょう。次にシートを取り付けたフロアワイパーで掃除します。
毎日行う場合は、ドライタイプのシートで十分ですが、週に1回はウェットタイプのシートで掃除するときれいな状態を保つことができます。畳みの場合は水分を含むと変色して畳の寿命を縮めてしまうので、水拭きは厳禁です。畳の目に沿ってほうきや掃除機などで埃を吸い取り、乾いた雑巾で拭いてください。汚れが落ちにくい場合、熱湯に浸した雑巾を固く絞り、拭いてみましょう。早く乾くので畳を傷めにくくなります。
水まわりのお手入れ
キッチンの油汚れは固まってしまうと落ちにくいため、ガスレンジやコンロまわりの壁を調理後に掃除用シートなどで、こまめに拭きとる習慣をつけましょう。油汚れは洗剤を付ける前にサラダオイルなどを染み込ませた布で拭くと落ちやすくなるので、換気扇も含めてこの手順で掃除してください。次に浴室のお手入れですが、石鹸カスや皮脂などの汚れも冷めると落としにくいため、浴槽のお湯を流したらすぐに専用の洗剤で洗い流すようにしましょう。汚れを落とした後は冷たいシャワーで壁や浴槽を冷やしてから換気するとカビが生えにくくなるので試してみてください。
住宅の寿命はメンテナンスによって大きく変わります。普段から点検や掃除を心掛けましょう。