注文住宅や建て替えなど、家を建てる際に、大切なのに忘れてしまいがちなのが収納スペースです。生活スペースばかりに目を向けていると、荷物をしまう場所がなく、結局、「生活スペースに使わないものを置かなくてはいけない」ということになってしまいかねません。
住宅を新築するときは、しっかり収納スペースについても考慮するようにしましょう。
ここでは、新築するなら取り入れたい、収納スペースのアイデアをいくつかご紹介します。
キッチンにはパントリーを
意外とこまごまとしたものが増えてしまうキッチン。
電子レンジや冷蔵庫などの電子機器はしまわなくていいとしても、食器類や調理器具、シンク周りの掃除道具などは、使わないときは目に見えないところにしまっておきたいものです。キッチンの収納スペースとして、キッチン脇にパントリーを設置することをおすすめします。
パントリーとは、食品や調理器具などを収納するためのスペースのことです。1畳ほどでもいいので、パントリーを作っておくことで、キッチン周りの道具だけではなく、保存食の保管もスペースに困らなくなるでしょう。
また、少し広めにスペースを確保して、冷蔵庫などの大型家電をパントリーに置いておけば、キッチンをその分広く利用することも可能ですよ。
使用頻度の低いものをしまおう!屋根裏収納
掃除機のように「普段はしまっておきたいけど、定期的に使うもの」や、扇風機やストーブのように「1年のうち数か月だけ使うもの」など、ものには使用頻度の差というものがあります。
そのような使用頻度が違うものを同じ場所に収納しておくと、出し入れの際に不便に感じてしまうことがあるでしょう。掃除機など使用頻度の高いものは戸棚などの収納にしまっておくのがベストですが、扇風機やストーブのように、しばらくの間出し入れすることがないものに関しては、屋根裏収納にしまうことがおすすめです。
屋根裏収納であれば、屋根裏を利用するので生活スペースを狭くすることはなく、それでいて広い収納スペースを確保することができます。季節ものの家電だけではなく、スキー板やキャンプ用品など、アウトドアグッズなどをしまっておくことも可能です。
玄関にシューズインクローゼット
玄関はなにかとものが多くなってしまうものです。
家族の靴はもちろんですが、傘を置くこともあるでしょうし、ときには自転車を置くこともあるでしょう。
玄関がごちゃごちゃしているとお客様を気持ち良く迎えることができません。玄関にはウォークインクローゼットタイプの靴箱(シューズインクローゼット)を設置して、スッキリとした空間になるよう心がけましょう。
ウォークインクローゼットタイプであれば、靴はもちろんですが、自転車などの大きなものも収納できます。また小さなお子様のいる家庭であれば、ベビーカーなどもしまっておけるので使い勝手もよくなります。
「収納スペースを広くとり過ぎると生活スペースが狭くなってしまうと思う方も多いと思いますが、ものを収納できる場所がないと、結局生活スペースにものが溢れてしまうことになってしまいます。住宅を新築する際は収納スペースについてもしっかり考慮して、すっきりした生活スペースを確保できるようにしましょう。