注文住宅を建てるときに悩むポイントの1つに、空調の問題があります。
快適に生活できる住宅にしたいのなら、全館空調のシステムを導入するのがおすすめですよ。
全館空調は、家中すべての部屋の気温や湿度を一定に保ってくれるだけでなく、空気がキレイになり花粉症対策もできると近年注目を集めています。
今回は、さまざまなメリットがあるといわれる全館空調について詳しくご紹介いたします。
全館空調ってどんなシステム?
全館空調というのは、家中の空気をまるごと調整してくれるシステムのことです。
日本の住宅では部屋ごとにエアコンなどを設置して温度調節をするのが一般的です。
しかし近年では、家全体の空気をトータルで管理する全館空調を導入するケースが増えてきました。
全館空調は、家のどこか1ヶ所に空調機器を設置し、家全体の空気を循環させるというシステムです。
全館空調システムは基本的に24時間365日ずっと稼動し続けるため、時間や季節に関係なく快適に過ごすことができます。
全館空調を導入するメリット3つ
家中どこでも快適に過ごせる
部屋ごとに空調を設置すると、どうしても玄関や廊下、使用しない部屋は温度差が生じてしまいます。
特に冬場は洗面所やバスルームが寒くなるため、ヒートショックなど体に悪影響が起きるケースもあるものです。
全館空調ならば家中どこでも適温に保たれるので、常に快適に過ごせます。
天井付近と床付近の温度差が起きにくくなるため、吹き抜けやスキップフロアなどの間取りを選択したい人にもおすすめです。
空気がキレイになり花粉症対策もできる
全館空調は室内の温度を一定に保ってくれる上に、空気清浄機と同様の機能も持ち合わせています。
全館空調は給気口が1ヶ所のみなので、この給気口に高性能なフィルターが設置されていればさまざまな汚染物質をブロックすることが可能です。
また、イオンを噴出してカビやダニといった物質の除菌ができる全館空調システムもあります。
花粉やPM2.5、黄砂、ウイルス、自動車の排気ガス、カビやダニ、ハウスダストといった汚染物質をまとめてシャットアウトできるのは、とてもありがたいですよね。
エアコンが無いので部屋の見た目がいい
一般的な空調を導入する場合、各部屋に壁掛け式や天井埋込式などの空調設備を設置する必要があります。
しかし、全館空調ならば空調機器は家のどこか1ヶ所に設置するだけでOKです。
エアコンなしの部屋は見た目がスッキリし、広く見える嬉しい効果があります。さまざまなインテリアを取り入れたスタイリッシュなお部屋作りをしたい方にピッタリですね。
全館空調は室温を調節できる上に、室内の空気をキレイに保つこともできるという嬉しいシステムです。
「季節を問わず快適に過ごしたい」「花粉症のつらさを軽減したい」と考えている方は、注文住宅を建てるにあたって全館空調システムを採用してみてはいかがでしょうか。